第四章

家作りを考えていらっしゃる方はキット見たことがある、
「なんということでしょう!!」
が、決め文句のあのリフォーム番組・・・。
あの番組肝心なところが欠けていることに気づいた方いらっしゃいますか?
(出来上がりも予算の範囲で・・・・てのもすごく怪しい・・・・無理無理・・・・※1)
それは、設計家と施主との打ち合わせのシーン。
家作りにおいて一番大事でじっくりと時間をかけて取り組まなければいけないのは
図面を引く段階なのです。
なのに、あの番組ではそのシーンが無いから
施主からの簡単な要望のみで希望通りのリフォームが出来上がる、
非常に安易に事が済むような錯覚を起こさせるんですよね。
いいですか、あなたの家はあなたの家であって、
設計家の作品じゃあないんですよ!
要望を山ほど突きつけて、考えが違うなというときははっきり言っていいんですよ!
まかせっきりにして、後でここが嫌だ、そこはこうしたかったと言っても
後の祭りです。
さて、我が家の場合は設計はどうだったかと申しますと
基本設計のなされているものを基に
平面・窓のサイズETC・・・を、大幅に変更して
私の希望を盛り込み、計画しなおしたのですが、
その際、
「だめ!やり直し!」
これ、主人の台詞。
「ぬあに〜〜〜!!貴様何枚図面引かせんだよ〜〜〜!!
馬鹿親父〜〜〜!!(半分悔し泣き)」
これ、あたしの台詞でして・・・ははは・・・。
まあ、喧嘩の連続でした・・・。
一緒に暮らす夫婦ですらこれなんですから
ましてや赤の他人、生活の様式も考え方も異なる設計家との
やり取りとなったらどれだけ大変なことか・・・なんとなく理解してもらえますか?!
どう暮らしたいのか、これでもかってくらい
要望を書き上げてみてください。※2
設計家に委託するのはそれからでも遅くないですよ!!
*
さて、本題です。
(前置きが長くなりましたね・・・でも本当に大事なことだと思ってますので・・・)
我が家の場合メインのテーマは
「家族の空気がどこにいても感じられる家」
でした。
そのため家の真ん中に大きな吹き抜けの空間を作り、
子供部屋を小さめにして、その代わりにファミリールームと呼んでいる
家族の誰もが使用できる書斎のような遊びの空間を作りました。
他にもETC,ETC・・・・・
まあ、そこまで行き着くのは長かったですよ・・・。
主人だけでなく、しまいには
例の母が「家相」※3の話をしはじめて・・・・ふぅ・・・(ため息)。
でも、時間をかけて取り組んだだけあって
十分気に入った家が出来ましたよ!
(デッキが少し小さかったのは読みが浅かったわ・・・)
*
さあ、できた図面を設計家の方に設計図書※4にまとめていただき、
業者の方と正式契約を結びました。
そのときです・・・。
業者の方からある提案がありました。
「山田さん!」
「はい?」(主人です)
「藤森さんのお宅も作りませんか?」
「・・・・・・・・・・・・・は?」
そうなのです、実は私の両親も私達が申し込んだ会社を気に入り
ハーフビルドではなくすべて大工さんに委託するということで
同日、同じ部屋の中で一緒に契約を結んだのです。
「と、・・・言うと私が、両親と大工契約を結ぶということですか・・・?!」
「そうです!出来ますよあなたなら!」
根拠がどこにあるのか不明なのですが、太鼓判を押され主人は目を白黒していると
「そうよ!それはいいは!ワタルさんやってくれる?!」
母がこれまた何を確信したのか、目をキラキラさせて細木数子のように力強くうなづいている。
「うん、そうだ!頼んだほうがいい!」
何が何だか本当にわかっているのか、いまいち怪しいのだが、
父も目をキラキラさせて、ハマコーのようにうなづいている。
で、私はどうしているかと言うと人事の様に
「うん、やりな!」
と、ニヤついている・・・・(自分にも降りかかってくることを知らずに・・・。)
そんな、変な盛り上がりをはじめ、みんな熱くなっている中
主人は蛇ににらまれた蛙のように
かちーんと固まったままの笑顔で
「いえ、できません!」
とも言えずにただただ、
静かに自分の行く末を見守っているのであった・・・・。
ちかり

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注意書き
1
リフォームには解体費や、二回分の引越しの費用、仮住まいでの家賃、新しい空間にあわせて購入するであろう家具の費用、そしてカーテンやブラインド、照明器具など、大工・設備工事以外の費用が掛かるのを忘れずに、予算立てをしないと大変なことになってしまいます!完成した画像だけ見るとすべて揃っていますけど、実際はそんなこと無いですよ!!
また、あの番組では設計デザイン費用が掛かっていないのですが、設計事務所にお願いすると工事費用の1割を設計家に別途支払うことになります(ただ、問題の解決をし、また現場監督としてしっかりと良い仕事をしてくれるよう見てくださるわけですから、この金額は決して高くは無いのです)その点を知らずに予算不足になってしまわないよう、気をつけてください。
工事の際も、どこにお金をかけたくて、どこにはそんなにお金はかけたくないと、はっきり言ってしまうと良いと思っています。
設計家はプロですから、予算に合わせた材料、設備器具の選出も出来るのですよ!
2
設計家やインテリア関連の方は、まず、お客様に自分の頭の中のイメージを伝えるため、イメージの近い切り抜き画像たくさんを張り込んだプレゼンボードを何枚も用意します。
ただ、どうせなら私はこの作業は施主の方が行ったほうがより良い結果が得られると思っています。
現在、住宅関連の雑誌は多数発行されています。本屋さんでこれだと思う本があったら購入し、切り抜き、リビング、寝室、キッチン等に分類し、たくさんためて、設計家の方に見てもらうことを、お勧めいたします!!これは美容院に髪型を変えに行くときと同じことです。たくさん提示された写真から、設計家はあなたの頭の中で描いているイメージを知ることが出来、より近づけて設計することが出来るのですよ!
3
風水に振り回されすぎて、動線(家の中をより良く行動できるか)がめちゃくちゃになってしまうようでは、いけませんよ!!
金運を良くするために、住みにくい家に暮らすなんてナンセンスです!!良い生活は自分で築いていくものですよ!!
ただ、昔から言われる「家相」については、日本という風土で生活するのに、より快適に過ごせることが書かれていて、科学的にも理にかなっていることが多いです。お年寄りに聴いてみてはいかがですか?(てことは、うちの母はお年寄り?あ、こんなこと言うと後で殺される・・・!!)
4
設計の申請をする際には、有資格者に平面図、断面図、などの図面を一冊にまとめて提出しないといけません。このまとめ上げた図面を設計図書と呼びます。
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