第三章

「ハーフビルド住宅」
今では耳にしたり、実際に雑誌などでご覧になった方も多いのではないでしょうか?
家にお金がかかる理由、それは大半が人件費だということをご存知ですか?
家一軒建てるのには多くの人を要します。
そうした職人さん達の熟練した腕のおかげで的確に仕事を進めていただき、
僅かな工期で自宅が完成するのですから仕方の無いことなのです。
また、在来工法のように特殊な接合の加工(ほぞ加工)を施したりしなければいけない場合、
これは素人が安易に手を出す世界じゃないと私は思っています。※1
が、現在は住宅の工法の主流は2×4工法(壁組み工法とも言われます)になっています。
「今は腕のいい大工が少なくなった」
と、年配の方がこぼされるのももっともなこと。
この壁組み工法は工場で大半を仕上げて出荷するため、
現場ではこの仕上がった壁を現場で組めば出来上がってしまうのです。※2
現場で組むのも図面どおりにつないでいけばいい、
いうなれば大きなプラモデルみたいな感じ。
つまり昔のように熟練した技術が無くても仕上がってしまうのです。
しかも阪神大震災の際この2×4の家倒壊が少なかった事から、
強度的にも優れている住宅であることが立証されています。
また、私達が暮らしていく軽井沢のように寒さの厳しい場所では
機密性の良いこの住宅はランニングコストの削減にもつながります。
かといってここから自分で行うのはなかなか勇気が要りますし、
また、重機の使用、高所での作業も伴いますから難しい話・・・・。
また、基礎の工事などまったくの素人の手に負えるものではありません。
ハーフビルドではこの
「造成工事」「基礎工事」「上棟」「屋根工事」を業者の方にお願いし、
「外装」「内装」を自分で行う方法
ですので、特別な機械が無くともホームセンターで売っている電池ドライバーや丸ノコで、
素人でも工事は出来てしまうのです。
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さて、雑誌に目を通し終えた私は早速、広告の中から
デザイン性にも優れ、また、建材も無垢材※3を使用できるという業者を発見し
さっそく資料請求をしました。※4
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そして・・・その夜・・・。
夕食の片付け終わった食卓に数冊の資料が・・・。
「なにこれ?」
と、主人
「あのね、ローコスト住宅じゃなくても安く家を建てることが出来るんだって!!」
「え、ほんとう?いいじゃん!!どうやって?」
「なんと、家って自分で建てることが出来るんだって!」
「自分でへ〜・・・・・って・・・・どういうこと・・・・・?」
「う〜ん、木を切って、釘でポンポン打ってきゃあ出来るんじゃないの?!」
「・・・・・えらく簡単そうにいってるけど・・・・・・・・・・それ、誰がやるん・・・・・?」
「ああた、馬鹿だねぇ!このあたしに出来ると思ってんの?
住宅模型の授業で震度1でも倒壊しそうな家を作っちゃったこの私に〜!!
カッターでまっすぐ紙も切れないの知ってるでしょう!やんなっちゃうなあ!
まっすぐ、きっちり、すっきりってのはああたの領分なの!
十分わかってるでしょ〜が!」
これぞ究極の必殺技「開き直り」である。
「・・・・・・・・・・・。」
引きつり二の句が告げなくなった主人を見て発した最後の一言
「よ〜〜〜し!決まった〜〜〜い!!がんばって〜!!!」
こうして、ハーフビルドの幕は上がったのでした!!
人、我を「ソクラテスの妻」と呼ぶ。
ちかり

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注意書き
1
中には在来ですべてセルフビルドなさった方もいらっしゃいます。
が、勉強に励む時間と、作業に取り込む時間があまり無い方はそこまで無理をなさらなくても良いのではないでしょうか?
2
プレ加工ばかりでなく現場で壁を仕上げる現場組みもあります
3
現在大半のフローリングは「フローリング材」という名のベニヤで仕上げています。この材料は表面の部分に薄い仕上材を重ね、表面の強度が弱く破損しやすいという弱点があります。また、先に述べたように新建材であるためシックハウスなどの原因にもなる可能性はありいます。
ただ、床暖房、電気カーペット、コタツなどを使用する際、無垢材のように材料が乾燥し、ソリや隙間が出来ることがございません。良く検討をし、上手に選択なさることが、安易に作り変えることが出来ない「家」作りの大切なポイントだと思います。
4
現在ではハーフビルドが可能な色々な業者があります。資料を取り寄せたり、直接話を伺ったり、見学会に参加するなどして、良き業者(パート ナー)を探しましょう!
その際「どうにも自分では出来ない!」という箇所が出てきた時、また計画の段階で「無理だ」と思う場所には業者の方が職人さんを手配してくれるシステムが整っているところをオススメします!
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