森の雫のインテリア
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第二章

ローコスト住宅への思い


 
「お金が無い」

これは否定したくてもしようの無い現実でした。
ならあきらめるか?
そうはいかないのよ!すっかりあの土地に恋しちゃったんだから!!


ならばこう考えよう
今用意できる金額で建てられる家を建てるって!!


当時「ローコスト住宅」(別名箱の家)が注目を浴び住宅関連の雑誌、テレビで取り上げられていました。
この住宅,極力シンプルなデザインでまた仕上材に安いシナベニヤ※1を使用することで
1500万円もあれば家を建てることが出来るのです。
「よ〜しこれだ!」
と、早速調べ始める。

 間取りはどの建築家が設計したものも非常にシンプルで
、大きなLDKに寝室がついているような形式でした。
基本的に昔の住宅のようにこまごまと小さく部屋を区切るのが※2
嫌いだった私はすっきり広々とした空間に
「これはいいぞ!!」
と、乗る気になって調べていきました。



が、何点もの住宅の写真を見ていくうち、
私の中には「むなしさが」芽生えてきました。
「なんだか・・・・・これって、私の望んだ家じゃない・・・・。」
シナベニヤに囲まれた、荒削りな住宅。
その荒さを「斬新」という言葉で装飾することは出来るのですが、
私にはそこに「家庭の持つぬくもり」というものを感じることが出来ませんでした。
ガルバリュウム※3で覆われた外観も私の中の「おうち」のイメージとはかけ離れていました。

そして、もう一つ私が懸念した大きな問題は
「シックハウス」※4。
 今では「シックハウス症候群」という言葉がTVなどでも聞かれるようになりましたが
当時はまだ建築を行っている人たちの中でも一部の方しか気に掛けてはいない時代でした。
私はたまたま以前住宅雑誌の中でこの言葉を目にし気になり、
図書館で本を何冊か読み調べていたのです。

 そこまで気に掛けたのは主人のアトピーのため。
彼は上京した際新築のアパートにいました。
年月が進むにつれ皮膚にかゆみを訴えるようになり、
しまいにはひどく掻き毟りシャツの襟元に血痕がつくまでになってしまいました。
そんな彼の症状が本に記載されていた症例の一つと一致していたのです。

その中で特に訴えられていたのが今では皆さん耳にされたことがある
ホルムアルデヒド※5」という素材でした。
これは合成接着剤に多く含まれる成分、
ベニヤの形成の際にもこの成分の入った接着剤を使用しているのですから、
内装すべてをシナベニヤで仕上げた場合、
現時点でこれだけ苦しんでいる主人がどうなるか?
また、生まれたばかりの小さな息子に影響はないかと不安になってきました

こうした要因から私の「ローコスト住宅への想いはしぼんでいきました。



 さあどうしたものか・・・・と、自分で集めてきた住宅雑誌をめくっている
と、
「突撃ババア」の母がやってきました・・・・。
「どうした?」
「うん、タク(息子)の顔が見たくって〜♪」
「あ、そう・・・・。(高崎から二時間以上かけて良く来るは・・・・)」
「それと参考までに住宅雑誌いくつか持ってきたよ」
ドサッ!
「す、すごい数だね・・・・。」
この突撃ババア、衝動買いババでも有るのだ。
孫をさんざこねくり回して嬉々として帰る母を見送り、
持ってきた雑誌に手を伸ばしました。
どれを見ても高い・・・手が出せない・・・・。
絶望的な思いで何冊目かを手に取る
「ん?」
その表紙には
自分の家を自分で建てると、書かれていました。
 早速ページをめくると・・・・・、
「う、うそ!!こんなに安く家が出来るの?!」
予算内の家がいっぱい出ていました!!

なんとか希望の光が見えてきたぞ!

ちかり




注意書き

木目の優しいシナという木を仕上材としているベニヤ。安価な家具などでもよく使用されている


従来は在来工法ですので仕方ないのです。荷重を分散させるため随所に柱を授ける必要があるのです。


新建材の一種。アルミ(55%)・亜鉛による鋼板。壁材のほか、屋根材としても使用される。私は「森の中では似合わない」という理由からこのような書き方をしたのだが、ガルバリュウムを上手に使用した家はシャープでモダンな印象があるため、都市部には似合うでしょう。都市部でお建てになる方は、価格的にも安価ですので検討なさってはいかがでしょうか


アトピー性皮膚炎・頭痛・気管支喘息・眼の異常・なかなか取れない倦怠感などは、シックハウス症候群もしくは化学物質化敏捷の可能性があります。他の病院で何の異常が認められないにもかかわらず症状が改善されない方は、化学物質による被害を専門に扱っているお医者さんへ一度ご相談されることをオススメします。


ホルムアルデヒドのほかにトルエン・キシレンなどの有機揮発性物質も同様の器官系・皮膚系・神経系のアレルギー症状が起こると言われています。
現在低刺激性のベニヤなども出ていますが、外壁部分であればまだしも、内装の大半をベニヤで占めた場合、懸念せずにはいられません。
アレルギー症状は蓄積したアレルゲンのキャパがいっぱいになったため起こりますからいままで平気だった人が必ず平気とは言い切れない怖さがあります。
また、現在シックハウスに対して安全なものとしてつけられている「エフ フォー スター」の印も、実際にはかなり曖昧であるといわれています。
どうか、ご自分でもシックハウスに対しての知識をお付けになって、安全な家を建ててください。


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